創業以来110年以上糊付け加工一筋の有限会社ユニフルが手掛ける「コンニャク糊付加工」。
食材としても使われている天然素材のコンニャク芋を使い、職人の指先の感覚をたよりに糊の濃度を調整し糸の表面に均一にコーティングしています。
天然繊維は、長さ、太さの不揃いの繊維を束ねてさらに撚りをかけることにより1本の長い糸にします。左下の写真のように、撚りをかける(回転させて繊維をねじる)ことで繊維の先端がいろいろな方向に飛び出してしまっています。

コンニャク糊をコーティングすることで、右の写真のように飛び出した先端部が少なくなり、肌触りがよい、涼しく快適な着心地になります。

麻糸の特性をより際立たせるこの加工は産地にとってなくてはならない存在ですが産地内で手掛けているのはユニフル1社のみ。国内でも数社のみしか対応できない貴重な技術。
湖東繊維工業協同組合は、この希少なコンニャク糊加工と麻糸をベースに、ストリートカルチャーを融合。100年の職人技と次世代の創造性が交差する新ブランド「蒟蒻麻絲(コンニャクアサイト)」が誕生しました。