近江ちぢみ

近江ちぢみ

近江ちぢみは、近江商人の活躍もあり手広く生産がおこなわれていた為、近江の国の糸作りに加え、能登や上州(現在の石川県・群馬県)などの他国からも原料を仕入れていました。石川県鹿嶋郡誌の記述によると、元禄の頃(1688~1704年)に近江の国が、江州縮布の原料を綛(麻糸)として仕入れをしていたとあります。当時の縮布は縞や絣生地に洗い上げの仕上げ工程を行ったものと推測されています。明治の頃より改良を重ねた近江ちぢみは、織り上げた生地を日本で唯一の仕上げ技法にて揉みこむことにより、独自の凹凸形状をもつ「シボ」を表現する仕上げ方法へと変革をとげました。「シボ」は衣類と肌との接触面を少なくすることによって風通しを良くし、着心地に爽やかな清涼感を与えます。湿度の高い日本の夏を快適に過ごすための知恵をお届けします。


商標『近江ちぢみ』商標登録 5134626号

指定商品・役務 ▷滋賀県で生産されたちぢみ織物,滋賀県で生産されたちぢみ織物を用いて滋賀県で生産された敷布・布団・暖簾など


地域団体商標  「近江の麻」「近江ちぢみ」権利者 管理団体

湖東繊維工業協同組合・滋賀県麻織物工業協同組合