蒟蒻麻絲Tシャツ(プリント)

蒟蒻麻絲Tシャツ(プリント)

湖東繊維工業協同組合に受け継がれてきた伝統技術と、新しい技・クリエイティビティによって蒟蒻麻絲のTシャツを開発しました。

職人技とストリートカルチャーの融合

「職人技」と「ストリートカルチャー」。一見相反する要素を掛け合わせることで、これまでになかった新しい価値を生み出したい。私たちは、この「蒟蒻麻絲」のTシャツを通じて、麻の新たな可能性を追求し、伝統と革新を融合させたものづくりに挑戦し続けます。

呼吸する麻・美しい光沢・清涼感

化学繊維で性能の良いTシャツは世の中に溢れていますが、呼吸するように優しく人の肌にフィットする心地よさは天然繊維の麻だからこその特徴。

麻の持つ素材の良さを誰よりも知る私達は、麻・コンニャク糊加工・職人の技と経験を駆使し、美しい光沢と清涼感を追求しました。

昨年の猛暑に試作品を着用し、プロジェクトメンバー数名で山登りをしましたが、大量の汗をかいてもべたつかず、気持ち悪さが全くなく、気づいたときには乾いているくらい本当に快適。ぜひ皆さんに体感していただきたいです!

温度・体温に反応して変化する色 

ストリートカルチャーをテーマにしたデザインの型染めは、温度・体温に反応し色が変化。1点1点職人が手捺染で仕上げる世の中に1点しかない、オリジナル製品です。

コンニャク糊加工で涼しく快適な着心地を麻糸に宿す

創業以来110年以上糊付け加工一筋の有限会社ユニフルで、麻糸に「コンニャク糊付加工」。

食材としても使われている天然素材のコンニャク芋を使い、職人の指先の感覚をたよりに糊の濃度を調整し糸の表面に均一にコーティングしています。

天然繊維は、長さ、太さの不揃いの繊維を束ねてさらに撚りをかけることにより1本の長い糸にします。左下の写真のように、撚りをかける(回転させて繊維をねじる)ことで繊維の先端がいろいろな方向に飛び出してしまっています。

コンニャク糊をコーティングすることで、右の写真のように飛び出した先端部が少なくなり、肌触りがよい、涼しく快適な着心地になります。

麻糸の特性をより際立たせるこの加工は産地にとってなくてはならない存在ですが産地内で手掛けているのはユニフル1社のみ。国内でも数社のみしか対応できない貴重な技術。
麻織物産地として、長年培ってきた技術を若い世代へと繋いでいくために、今回のプロジェクトでは産地みんなでコンニャク糊加工に向き合い、想いをブランド名「蒟蒻麻絲」に込めました。

麻の自然な風合いを引き出すル・ポワン染め

独自の染色技術を磨けあげ続けてきた、澤染工有限会社で染色。

今回Tシャツの染色に施したのは、特殊な染料を使って、麻の糸の表面のみを染色する澤染工独自の技法「ル・ポワン染め」。

内側に白さを残すことで、立体感と奥行きが出て、麻の自然な風合いを引き出すことができます。

ル・ポワン染めを施した麻を使っていくと、程よい落ち感でカッコイイ経年変化を楽しんでいただけます。

上質な麻生地を編み立てる

Tシャツ生地産地和歌山のオカザキニットさんの蓄積された技とのコラボレーションで実現しました。

職人が手間暇かけて微調整を行い、糸にかかるストレスを少なくするため、3分の1のスピードでゆっくりと上質な麻生地を編み上げます。

光沢感・清涼感のある肌触りを生地に宿すクール加工

編み上げた生地を、130年の歴史と国内屈指の後加工の知見と技術がある、株式会社大長でクール加工。

繊維の表面が滑らかになり、光沢感・清涼感のある肌触りになります。

麻×コンニャク糊加工に加え、クール加工を施すことで、触った瞬間にこれまでの麻との違いを感じていただけるひんやり感と美しい光沢の生地になりました。

細部までこだわる縫製

裁断から製品・検品までを一貫して行うファイナル商事で縫製。

細部までこだわり、Tシャツの裾はアメリカンヴィンテージと同じ縫い方を取り入れました。

本体部分は麻100%ですが、リブに綿100%を起用。耐久性を高めています。

体温により色が変化する染料を使った手捺染

1000年以上続く、柿渋染め・暮染めなどの伝統技術を進化させ、新しい表現を追求する株式会社おおまえによる手捺染(テナッセン)。
ストリートカルチャーをテーマに直感的にデザインしたオリジナルの型染め。

体温により色が変化する染料を調合し、職人が1枚1枚型で染め上げています。